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動画を研究するブログ 動画アカデミー

2016.11.24

地方創生と称してレベル高いPR動画が大量につくられていますが……一体何のためでしょう?

地方自治体のプロモーションムービーの1つに、大分県企画振興部広報広聴課が作った「おんせん県シンフロ」動画というものがあります。

見たことある人も多いのではないかと推測されますが、この動画はとても話題になり130万回も再生されています。

映像の質も高くアイデアも秀逸でインパクトのある動画です。

 

今年の10月には第二弾が公開されています。

第二弾は第一弾よりもストーリーがより凝った作りになっていて、もはやプロモーションムービーというよりも、一つのドラマのようになっています。

これは相当な手練れのプロの仕業では?と思ったら、電通かと思いきや、九州では有名な西広という広告会社が制作していました。

100万アクセスを7週間で突破。自治体PR動画の可能性に再注目させた、おんせん県おおいた「シンフロ」。

(西広コーポレートサイトより)

 

 

ここ最近「地方創生」ということで、多くの自治体がプロモーションムービーを作っています。大分県と同様に質が高いものが多く、幾つかはとても話題になりました。

例えば以下のような動画です。

 

宮崎県小林市 移住促進PRムービー “ンダモシタン小林” 再生200万回

 

佐賀市プロモーションムービー 「W・R・S・B」 再生28万回

 

「のびしろ日本一。いばらき県」PR動画 (平成27年度いばらきを知ろう!大キャンペーン)再生53万回

 

どれも冒頭に紹介した「おんせん県」に負けず劣らずアイデアが秀逸です。

要するに、お金をかけているプロモーションムービーを作っていることがわかります。

 

でも、たかだか一つの地方自治体になぜそんなにお金があるのか?そもそもプロモーションムービーにそんなにお金かけていいものなのでしょうか?

 

それは現在、安倍政権下で「一億総活躍社会」ということを旗印に、「地方創生」ということで地方自治体に大きな予算がついてからです。。

平成26年度から始まり年間予算1700億円、27年度1000億円、28年度では2000億円が交付されているのです。

kouhukin-image

まち・ひと・しごと創生本部HPより)

 

あらためて冒頭の大分市の「ゆけ!シンフロ部」をみて見ましょう。

ムービーから辿っていくと、以下のページを発見することができます。

スクリーンショット 2016-11-14 3.19.40

おんせん県って世界に言っちゃいましたけん

と、動画を見た人が、興味を持ってこのページを訪れるよう、ランディングページとしての機能を果たしているようです。

 

しかし残念ながら「おんせん県」というブランドは、香川県の「うどん県」の二番煎じ感は否めません。

そして、最も疑問なのが、大分県が作っているこの一連のプロモーションの目的はサイトにも出ている通り「おんせん県Uターン促進ムービー」ということです。

 

お、おう…

そもそもプロモーションムービー作るなら、「目的までの導線」をはっきりさせて置かなければならないはずです。

 

例えば

1.ムービーを見る。Uターンしたくなる。

2.ムービーの中に示されている検索ワードで検索する

3.Uターンについて、webサイトで詳しく知る

4.メールマガジンや、SNS登録をさせる

5.情報提供をし続ける

6.あるとき、Uターンしなきゃ、とユーザーが気づく

なんて具合です。

 

それを単にクリエイティブな動画を作るだけ、としてしまったら、いくらなんでも「税金の無駄遣いでは?」と言われても仕方ないかもしれません。

おそらく、このようなプロモーションビデオの作成には、おそらく最低でも数百万円、場合によっては数千万円の予算がかかります。

ちなみにこの大分県のおんせん県プロジェクトの予算は5500万円と報道されています。

もちろん「効果がない」というつもりはありません、一方で、広告換算で4.7億円の効果があったとも報じられているのです。(参考:おんせん県CM「想像以上の反響」 宣伝効果4.7億円 西日本新聞経済電子版)

 

しかし、地方創生は一過性の花火を打ち上げるようなものでは真の効果は生まれません。

例えば、地方創生としてほ成功した例に、宮崎県都城市の蔵元から生まれた芋焼酎「黒霧島」や鹿児島県鹿屋市の蔵元から生まれた芋焼酎「やねだん」があります。

地方創生で成功した例には共通項があります。

それは。その地元の人たちが自分たちで知恵を絞り、その地域でできることを見極めた上で、腹を据えて商品そのものの良さを追求していることです。

スクリーンショット 2016-11-18 8.57.37

黒霧島物語地方創生の本筋はやはり「黒霧島」のモデル(日経ビジネス)

それらの地域には観光資源があるわけではなく、決して交通の便がいいとは言えない地域ですが、その地域でしかできない本当にいいものを作り、それらを上手に売っているのです。

 

黒霧島は駅前でのサンプル配布などの地道なプロモーションがやがて身を結び、今では商品ごとのランディングページと、100以上の動画を制作するほどプロモーションに力を入れています。

スクリーンショット 2016-11-18 8.39.23 

やねだんオフィシャルWEBサイト「やねだん~人口300人、ボーナスが出る集落~」

たった400人しかいないいわゆる限界集落が「故郷創世塾」というセミナーを開き、人材育成に力を入れることで、その地の産業を育てています。

 

もちろん、考え方はいろいろあります。

「地方創生」のひとつの目的がUターンであってもいいと思うのですが、だからと言ってマーケティングの基礎を疎かにして良い、ということはないのでは、と思います。

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