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動画を研究するブログ 動画アカデミー

2016.12.08

クラウドファンディングとは、資金調達ではなくテストマーケティングの場であった。

映画界の今年最大のサプライズは新海誠監督の「君の名は。」の大ヒットかもしれません。ですが、それ以外にもアニメファンや映画ファンの間でとても話題になっている邦画アニメ映画があります。

11月に封切りされた片渕須直監督の「この世界の片隅に」です。

 

「君の名は。」と同様に日本人監督の日本を題材としてアニメ映画です。

漫画が文化として根付いている日本では、毎年数多公開されているアニメ映画の一つではあるのですが、「この世界の片隅に」は制作されるまでに、通常の映画とは異なる経緯を歩み製作に至っています。

実は、今から約2年ほど前2015年3月にサイバーエージェントが主催するクラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクトとが公開され、そこで資金が集まったことで、映画制作への道が開けた映画なのです。

スクリーンショット 2016-12-02 17.35.25

「Makuake」に掲載の片渕須直監督「この世界の片隅に」(原作:こうの史代)の劇場版アニメ制作プロジェクトが目標資金調達額の2,000万円を突破 映画ジャンルでの国内クラウドファンディング史上最高調達金額を更新!

 

当時、Makuakeだけで支援者3374人、約3900万円以上の資金を集めることに成功し、映画化が正式に決まったことでクラウドファンディングの成功例として、注目を浴びました。

 

ところで、クラウドファンディングを発明したのは日本人とのこと。

事の真偽の詳細はわかりませんが、インターネットによるクラウドファンディングの仕組みが考案されたのは日本が初めてと言われていて、2001年に日本人の鍵和田氏という方が特許出願(特許第4875242号)しています。

ただし、日本ではそれがすぐに広まることはなく、実際にクラウドファンディングを世に知らしめたのは、イギリスのロックバンド、マリリオンというグループのファンが全米ツアーのためのクラウドファンディングの仕組みを使って、資金集めに成功しました。

その手法が音楽業界に広まり、それが徐々に映画などの資金調達方法の一つとして、ミュージシャンやクリエイターに広まっていったのです。それが日本に逆輸入されたという経緯があります。

(参考:インターネットの登場で活性化する古くて新しい仕組み IT media)

 

さて、そのように最近では、広く知られてきつつあるクラウドファンディングでは、生まれた当初のプロジェクトを行うため資金を集めという目的から少し意味合いが変わってきています。

 

例えば、Makuake内では上記のようなものがプロジェクト成功として輝くしく紹介されています。これら成功している「製品」の多くには、典型的なパターンがあります。

例えば、冒頭に紹介したMakuakeサイトでの成功例を見ると、1000万円以上資金を集めたプロジェクト35件のうち27件は、映画や音楽プロジェクトではなく、実際の「新製品」なのです。

繰り返しますが「新製品」がクラウドファンディングされているのです。

スクリーンショット 2016-12-03 5.49.17スクリーンショット 2016-12-03 5.49.54スクリーンショット 2016-12-03 5.50.10スクリーンショット 2016-12-03 5.50.20

Makuake 支援金額が多いプロジェクトより抜粋)

つまりそれは、それら製品はクラウドファンディングが成功するしないに関わらず、プロジェクトが発表されている時点で「発売すること自体はすでに決まっている」ことです。

 

それは何を意味するのでしょう?

メーカー側の立場になって考えると理解できます。これらのプロジェクトはいわば「テストマーケティングの場」として、利用されているのです。

それは、実に合理的です。

なぜならば、製品の正式な発売前に一般消費者に触れてもらうことによって、その製品がどれくらい人気が出て、どのような部分が消費者に受けるのかということが、事前にわかるからです。その結果を持って、正式な発売後のマーケティング戦略に生かすことができるのです。

 

例えば、上記で紹介したQrio Smart Locという製品をMakuakeで公開したQrio株式会社は、インターネットビジネスに精通したベンチャーキャピタルのWiLとソニーとのジョイントベンチャーとして設立された会社です。

当然、彼らは資金を求めているわけではありません。

 

これらの状況を逆手に取って、「テストマーケティングに振り切った、クラウドファンディングサービス」も登場しています。

例えばEnjineというクラウドファンディングサイトでは、日経新聞と組み「未来ショッピング」という新製品や新サービスに特化したクラウドファンディングサイトをスタートしています。

スクリーンショット 2016-12-02 20.05.55

https://nikkei.en-jine.com/

このサイトでは、個人が新しいアイデアに出資を募るというよりも、今後販売予定の新製品の紹介といった意味合いが非常に強くなっています。

以上のように、当初はミュージシャンやクリエイターの資金調達方法の一つとして注目を浴びましたが、その利便性から、今では様々なジャンルで利用されています。

 

日本の従来のクラウドファンディングのサービスは、「人が集まらない」と、プロジェクトの主が集客をしなければならないのが欠点でした。

しかし、クラウドファンディングが「テストマーケティングサービス」にかじを切るならば、大きなトラフィックを有しているサービスが有利です。その状況を鑑みれば、日経という大きなメディアがクラウドファンディングを開始したのは、注目に値するでしょう。

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